はい。またまた今回も友達の要望です。
作中にでてくる「青峰」は知っての通り黒バスの青峰ではありません。
黒バスは読んだことがないので、そもそも、キャラ設定知りません。
だから、これは、「黒バスの青峰がこれっだったら面白いなぁ」的な気持ちで
書きました。なので、青峰って名前のただの青年だと思って下さい。
青峰のキャラが違うのが許せない方は進まないでください。
上のことを踏まえて、さらに、今までよりちょっと長くなり、
クオリティはいつも通り低いですが、楽しんでくれると嬉しいです。
私はきっと青春中www
ビッ―――――
試合終了の合図。うん。今日も問題なく完勝。
流石、「DF不可能の点取り屋(アンストッパブルスコアラー)」だよね。
完璧で格好良い。けど、みんなの前でもそうだから、ちょっとつまんない。
「はい、お疲れ様―。」「ちょっと、あんたなんなのぉ、私がタオルあげるんですけど!」
「はぁ?あんたこそ何よ!どっか行きなさいよ!」
あぁ、倍率たっかいな。すでにこの娘達も狙ってるっぽい。
でも、大輝は、「一人の娘」を決めないからファン激増。〝私だけの大樹″的な。
「お、サンキュ、ナナセ。」「え?」
っつ、ほらきたこれだよ。何その笑顔。ずるいんだって。
「ちょ、なんでナナセのー!うちの使ってよ。」「そーだようちの使いなよ!」
「え、だってお前らうるせぇんだよ、さっから。別に何使ってもかわんねぇよ。」
「「ひっどー!!」」
うわわわ、私の方を睨まないで・・・。私が悪いの・・・?
はぁ・・・なんか最近増えたなこうゆうの。
きっとこの子たちに恨まれてる。気にしないけど。いちいち気にしてたらきりないし。
はぁ、なんで私はこの人が好きなんだろう。さほど優しくもないのに。
とりあえず後片付けしなきゃ。っと、ボールがっ。早く拾わないと・・・あ・・・
「シュッ、シュッ・・・」
なんでシュート体勢に入ってんのよ!しかも効果音付き・・・片付けなきゃいけなのに・・・。
「片付けなきゃいけないからボール頂戴。」
「ふーん。どーしよっかなぁー。」
「いいから早く渡してよ!」
「それは人に頼む態度かぁ?」
そのニヤついた顔腹立つ。しかもあの娘たちの視線が痛い。いいから早くしてよ・・・。
「じゃ、俺から奪ってみー。」
「な、バカじゃないの?このアホ峰!早くして!」
「だぁから、奪えたら返してやるよ。ほらこいよナナセ。」
「っつ・・・」
ほんとこいつバカじゃない。女の私があんたから取れるわけないでしょうが。
「もう、いいから、早く頂戴ってば。片付けしなきゃなんないの・・・」
「だから奪ってみろって。」く、だからその馬鹿にしたような顔いらつくんだって。
「わかった。取ればいいんでしょ?」
「あぁ、とればいいんだ。と・れ・ば。」
腕に手を限界まで伸ばすも、全然届かない。
これじゃまるで大人に意地悪されてる子供みたいじゃない。ダサっ・・・。
「ほらー、早く取ってみろよ。片付けしなきゃいけないんだろー?マネージャーw」
「っ、ほんっと腹立つ!もういい?十分楽しんだでしょ?早く返して。」
「もぉ、大輝ぃ、ナナセ可哀想じゃん。返してあげなよぉ。」
「は?なんでお前に指図されなきゃいけないわけ。これは俺が遊んでんだ。入ってくんな。」
こいつはガキかっ!そうだアホ峰だ。アホでガキの子供だ。
「なっ、ナナセも早くしてよ。仕事できないとかマネ失格じゃん。」
私に当たんないでよ。
「あーもうつまんねー。うぜぇー。パス。」
「っつ、はぁ。」
やっと、返ってきたボール。そして、痛い視線も返ってくる。
もうなんなの、最悪。
あいさつして部活終了・・・でも残った片付けが。
「ナナセさぁ、最近大輝にいじられてるからっていい気になってない?」
「は?意味がよくわかんないんだけど。」
「そのまんまの意味じゃん。わかんないとかそっちのがわかんないんだけど。」
「いや、だから、言いたいことがあるなら一人で言いに来いってことだけど。」
言いたいこと一人でこれないとか可哀想だわー。
「はぁ?あんたほんっとなんなの!調子乗ってんじゃねぇよ!」
「ねぇ、ちょっと片付けしたいからもういい?」
「お前、うちら、話してんじゃん!頭いかれてんの?」
いかれてんのはどっちですか・・・。はぁ。もういいや無視しよ。
「ちょ、話終わってないんだけどぉー!!」
なんか遠くから雑音聞こえるー。ホットコー。
ボール、倉庫に戻して、得点版は準備室で・・・
〝ガチャリ″・・・は?今なんか鍵閉める音しなかった?え?ん?
もしかして、これはよくある、閉じ込められる的なやつですか・・・。
ちょ、冗談抜きでこれ困るんだけど。明日のメニュー作らなきゃなんないし。
「キャハハハ!ざまぁみろ!調子に乗ってるからだよぉ。ちょっと頭冷やしときなぁ。」
あー、うーわー古典的ー。これは。これは・・・。っておい、困るって、マジで。
はぁ。どーしよっかな。マジで、どうしよう・・・
上にある、ちっさい窓から、出られそう・・・いや、出られるわけないか。
運がよければ、見わまりの人に見つけてもらえるかもしれないけど、
もしかしたら、朝までずっとこのまま・・・ってこともなくはない・・・。
最悪。なんで私がこんな目に遭わなきゃなんないの・・・
〝ガタッ″
え?何・・・もしかして、先生が?良かった!
・・・・・・なんで、ドアあかないの?なんで?え?だって、せんせ・・・
「おーい、何やってんだナナセ。」
っは?え?だ、大輝?!なんで・・・え?
「なーにやってんだ?もしかして閉じ込められたとか?w」
「・・・。」「お?図星か?w」
「そ、そんなわけ・・・あるわよ!笑えばって、もう笑ってるし・・・」
「はははは。ウケるwwwナナセ閉じ込められてやんのw」
「誰のせいだと思って!」
「あ?誰のせい?」「っ・・・、だ、誰のせいって、あんたの・・・」
「え?俺?俺のせいとかwwwゴメンなwモテすぎてwww」
絶対思ってない。後のは思ってるだろうけど。ずっと笑ってるし・・・
はぁ、一番会いたくない奴に見つかった・・・のに、なんでこんなに安心してるの?
どうして、こいつの顔見て、こんなホッとしてるの?
「ナナセ、そっから出してやろうか?w」
あの顔は・・・なにか企んでるときの顔だ・・・
「・・・結構よ・・・。」
「はぁ?ずっとそのままでいいのかよ。もし、どーしてもってんなら、助けてやらないこともないぞ?w」
「っ・・・じゃ・・・助け・・・てよ。」
「あー、どーしよっかなーwあっ、じゃあよ、あれだ、あのーなんつーんだあれだ、
俺の言うことなんか、一個聞くってのはどうだ?w」
「はぁ?何言ってんの?!この状況を見て、なんで条件つけてくるのよ!」
「おぉ、それだ、条件だ、条件。やーすっきりしたぜ。w」
は?こいつは・・・『条件』が出てこなかったの?ほんっとに馬鹿だ。
「ていうか、どうして、私が大輝の言うことを聞かなきゃいけないわけ?」
「だって、ここから、出たいんだろ?」
「そ、それはそうだけど・・・だからって、ていうか、どうやって・・・」
「おっ、これは何だー?んー?wwさーてどこに捨ててやろうかなーww」
「?!」な、それは、ここの鍵・・・どうして持ってるの・・・
「ど、どうして・・・それを・・・」
「それは、気にすんな。どーするーw助けて欲しいか?w」
「・・・。」
〝ダンッ″
?!は・・・?なんで、こいつまで入ってきてんの?!本当に馬鹿なの?
「な、なんで、大輝まで入ってきてるのよ!これじゃ出られないじゃん!!馬鹿なの?ねぇ、馬鹿なの?」
「あーっ、たっくうっせぇなぁー。」
あぁ、もしも神様が居るのなら・・・この馬鹿をもっと、まともにして下さい・・・
「で、ナナセ、どうする?w」
「だから、ここからどうやって出るわけ?」
「ここのドア、内側からも鍵開けられんだよ。そんなことも知れねぇのか?www」
「はぁ?別に知ってたし!」
嘘。本当は知らなかった。
あぁ、もう、超腹立つ。こんな時まで、人を陥れようとするこいつもだし、
何より、こいつが、入ってきてさっきよりも、安心してる自分に腹が立つ。
「じゃぁ、鍵頂戴。早く家に帰りたいから。」
「ふぅーん。じゃ、えーと、あの、あれ、あれが出てこねぇ・・・」
・・・。きっとこいつは『条件』がまた出てこないんだろうな。ほんと馬鹿。
「あっ、条件!思い出せたぞ。条件だ。やっぱ、俺天才?」
「・・・。アーハイハイテンサイデスネー。」
「なっ、お前ぜってぇー思ってねぇだろ?」
「さぁね、どうでしょう。ま、いいから早く鍵貸して。」
「はぁ?あ、じゃぁ、取ってみろよw」
またか・・・もうほんとなんなのこいつは。小学生かよ・・・。
「はぁ。そんなガキ臭いこと言ってなくていいから、さっさとして。」
「それ、人にモノを頼む態度かぁ?wいいのか?これ外に放り投げるぞw」
「ば、馬鹿じゃないの?そしたらあんたも出られなくなるでしょ!」
「あー、そしたら朝まで二人っきりだな。な?ナナセwww」
「は?!もう馬鹿なの?今そんな冗談言ってる場合じゃないでしょう?!」
「wwwじゃ、取ってみろよw」
こいつ・・・人が本気で困ってるのに楽しんでやがる・・・本当腹立つ。
「わかった。取ればいいんでしょ?」
「あぁ。取ればいいんだ。と・れ・ばwww」
っつ、届かない・・・もうちょいなのに。この身長の差さえなければ。
「ほぉら、どうした?w取らなきゃ帰れねぇぞ?www」
「うっさい!」
トウッて飛んでみ・・・は、ヤバッ。倒れる・・・
「な、おい馬・・・」
「きゃ・・・」
〝ドサッ″
い・・・痛く・・・ない?え?って、な、大輝が下にいるし?!まるで、私が押し倒したみたいになってるし?!
「ってぇ・・・」は?なんでニヤついて・・・
「っ・・・?!」ちょっ、何、手掴んでの?!
「離して!」
「普通逆だろwww」
って、はぁ?きゃ・・・な、体勢、ぎゃ、逆になってるし・・・
「ちょ・・・離して・・・どけてよ!」
「鍵取ってみろよw」
「っの前に、早く離してっ!」
「あ、助けてやるかわりに、一個言うこと聞く条件だったなwww」
「は?な、何・・・言ってんの?!今はそんなことより早くどけて!」
「んじゃー・・・あっ、そうだww『この、無能な私を助けて下さい。大輝様。』って言えたら助けてやらないこともねぇよ?www」
「は?馬鹿じゃないの?!そ、んなこと言うわけ無いでしょ?!」
こい、つ、何考えてんの・・・。それよりもこの体勢をまずなんとかしなきゃ・・・
「どうしたんだよw早く言ってみろww」
「い、言うわけないでしょ・・・馬鹿じゃないの・・・。てゆーか、早くどいて・・・!」
「じゃ、ずっとこのままここに居るか?ww」
「は・・・話聞きなさいよ!」
「だから、言えたら離してやるよwww」
な、マジで腹立つ・・・人の気も知らないで・・・。
「言ったら、絶対鍵開けなさいよ?」
「あぁ、開けてやるよ。」
「一回だけだけだから!一回!」
はぁ、この姿勢で、もう限界に近いのに・・・顔見れないし・・・。
「こ、このむの、うな私を助けて下さい・・・だ、ぃ、き・・・様・・・ほら!!言ったから、早くどけて鍵開けて!!」
「はぁ?全然聞き取れねぇし。もう一回やり直せw」
「なっ、一回って言ったでしょ?!」
「ブハッw、も、お前のその超赤ぇ顔見たからいいぜwwマジ笑うしwww超ウケるwww」
やっと、立てた・・・。もう最悪だし。
「このことは誰にも言わないでよ?絶対!」
「wwwどーすっかなwww」
「言ったら、ただじゃ―――――」
は・・・?今・・・何が起きてんの・・・なんか、口に・・・?!
「うわwww超赤ぇwwwキスしただけでこんなんなるとかwww」
・・・。今・・・私、キスされたの・・・?
?!は、マジでこいつ何考えてんの?!
「wwwちょ腹痛ぇwww」
「な、今、あ、」
「ブハッwww」
「わ、笑ってなくていいから・・・ちょ・・・って、何してくれてんの?!」
何、ほんと今の・・・
「あー、別にいいだろw俺のこと好きなんだろ?w」
「な、何言って・・・好きなわけ・・・ないでしょ?!」
「素直になれってww俺のこと好きだろ?ww」
「だから・・・好き・・・じゃないし!」
・・・、ほんっとなんなの・・・
「はぁんw嘘だなww」「嘘じゃ、ないし・・・」「目、泳いでるしwww」
「なんなのよ・・・ほんと・・・」
「好きなんだろ?あ?言ってみろよww」
「・・・。あんたは・・・どうも思ってないくせに、なんでこんなことすんの?」
「はぁ?お前何言ってんの?俺は、お前のこと別に嫌いじゃねぇし。」
え?は?意味わかんない。
「だから、私だけが、あんたを好きで、でも大輝はどうも思ってないのに、こんなことしないでって言ってるの・・・!」
「じゃ、いいじゃねぇか。」
「は?話聞いてた?だから―――」
「お前こそ、話聞けよ。俺は、別にお前のこと嫌いじゃねぇって言ってんだろ。」
「??だから、私のこと好きじゃないくせに―――」
「くそ、ほんとお前と居ると調子狂う・・・はっきり言わねぇとわかんねぇのか。お前は。」
「・・・?え・・・つまり・・・それって、大輝・・・私のこと好きってこ、と?」
「なっ、ちげぇよ!お前のことなんか・・・」
うわ、黒峰が赤い。何・・・まさか、本当に、好きなの・・・?
「好きなの?」
「うるっせぇ!いいから、早く出るぞ!」
「ほんと?本当に私のこと好きなの?」
「だから、好きじゃねぇよ!またここに閉じ込めるぞ!」
「えっ、それは困る!」
「ふん、じゃ黙ってろ。・・・お前の方こそ俺のこと好きなんだろ?」
ニヤニヤしてるし。そうだ、こういう時は―――
「うん。好きだよ?」笑顔で言ってみる。
あ、真っ赤w超真っ赤。照れるくらいなら、わざわざいじめようとしなきゃいいのに。w
もう外はだいぶ暗くなっていた。空には、一つ星が輝いていた。