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もしも、兵長と恋に落ちたら・・・

2013年09月04日 20:47

  はい。今回は友達の要望で恋愛系です。

  初めての恋愛なのでカスです。いつもだけどw

  まぁ、毎回のごとくキャラが全然違いますw

  そこは・・・妄想なのでご了承ください。

  なんか、「ドSにしたい!!」と思っていても、超難しいです。

  変態っぽくなりました。(兵長&兵長ファンの方ごめんなさい・・・)

  こんな感じでよかったのかな?要望したN香チャン。

 

  カスいし、兵長キャラ崩壊です。恋愛小説って語れるのかあやふやです。

  上部のことを踏まえた上で楽しんでくれたら嬉しいです。

 

 

  もしも、リヴァイ兵長と恋に落ちたら…

 

 

 

 

  今日はウォールローゼの都心で祭りがある。

 

  年に一度、毎年恒例の行事だ。この祭りは三日間で行われ、最終日には、

  花火が夜空に打ち上げられる。しかし今年は、今日だけ。一日だけである。

 

  今日に至るまでに「祭りは行うべきではない」という声も上がっていた。

 

   ――――1ヶ月前 本部

 

  「今年のウォール祭は中止にしましょう。」

 

  「いいえ、ウォール祭は行うべきです!!」

 

  「いつ巨人が襲ってくるかわからないんだぞ?!祭りなんてできるものか!」

 

  「いや、それでもやるべきだ!」

 

  「そんな危険の――――」「―――――――――」

 

  賛成派と反対派にわかれ、何度も論争を繰り返してた。

 

  しかし、断固としてその祭りをやるべきと主張する少女がいた。

 

  「私は、この今だからこそやるべきだと思います!!」

 

  「黙れ小娘!!子供は口を挟むなっ!」

 

  「へぇ~、部下に対して、聞く耳を持たないおじいさまが

  隊長と聞いて・・・ふっ、大笑いしてしまいますねぇ。」

 

  「なんだと?!副兵長ごときのガキが生意気をっ!

  すぐにでも新兵に戻せるんだぞ?」

 

  少女と老人隊長が言い争いを始めた。しかし、

 

   「少し黙っていただけないでしょうか。」

 

   一人の男が、声をあげた。

 

   「ナホカ、あまり調子に乗るな。」

 

   「なっ、でも・・・」「五月蝿い。黙れと言っている。」「・・・すみません・・・」

 

   「このままでは埒が開きません。一度この話し合いを閉め、後日検討しませんか?」

 

   場は落ち着きを取り戻し、先ほどの老兵が口を開いた。

 

   「あ、あぁその通りだ。流石リヴァイ兵長だ。どっかのガキとはゴホンッ。

   まぁ、一旦この場はお開きとしましょう。」

 

   そして、兵や役人たは、次々と席を立ち、部屋にはナホカとリヴァイだけになった。

 

「・・・。」「・・・。おい。」

 

この沈黙を破ったのはリヴァイの方だった。

 

    「おい、ナホカ、どうしてそんなにウォール祭にこだわる?」

 

    「え・・・と、あのですね、私はこの祭りが大好きなんです。」

 

    「そんな理由でか?はっ、笑わせるな。それなら、祭りなんてなくしてしまったほうが良さそうだ。」

 

    「そんなっ!理由は・・・、もう一つ・・・あります!」

 

    「言ってみろ。」リヴァイは意地悪な笑みを浮かべた。

 

    「えぇと、だから、こんな時だからこそ、皆で、祭りをやりたいんですよ。

    だって、私たち調査兵団も、市民も、役人も、皆、毎日巨人に怯えてる。

    でも、そんなのおかしいです。確かに絶対に巨人が来ないという保証はありません。

    しかし、こうやって毎日怯え、楽しいことがない日常に、一日だけでも力を抜いて

    皆で楽しいことができたらいいじゃないですか・・・。」

 

    ナホカは、リヴァイに思っていたことを全て話した。

 

しかし、リヴァイはため息をついた。

 

「思っていることは、それで全てか?」「え?はい。そうですけど。」

 

「本当か?じゃぁ、目を見て言ってみろ。」

 

なぜだろうと、ナホカは疑問に思ったが「全てです。」と答えた。

 

「そうか。だが、ナホカ、俺たち調査兵団に力を抜くというのは必要のないことだ。よく覚えておけ。」

 

「なぜ、必要のないことなんですか?私は、老若男女、身分関係なく必要だと思います。リヴァイ兵長にも息抜きをして欲しいんです。」

 

「仮に、お前が必要でも、俺には必要ない。」

 

リヴァイは冷たい目でナホカを見た。

 

「なぜ?そんなこと言うんですか?楽しいことが不要な人間なんていないと思いますよ?」

 

リヴァイは「はぁ、しつけぇな。」と呟くとナホカに背を向け部屋を出て行った。

 

 

翌日、話し合いを再開した。やはり、今日もやる、やらないの言い合いだった。

 

しかし、リヴァイが急に席を立った。

 

「ここにいるナホカ副兵長が皆さんに言いたいことがあるそうです。

少し耳を傾けてください。」

 

「えっ?な、なにを・・・。」「いいから昨日言ったことを話せ。」

 

「あっ、はい!!」ナホカは、言われた通り昨日のことを全て話した。

 

すると、反対派だった数人が、「確かに・・・」と頷いていた。

 

「彼女の話に補足させてもらいます。まず、祭りをやるとした場合、

日にちは一日とし、常に、兵が交代制で、パトロールをします。

いつ、巨人が来ても、すぐに討伐できるように。」

 

と、リヴァイは、ナホカの話しに付け足しをした。

すると、ほとんどの人が「それなら、やろうか」と賛成し始めた。

そのまま話は、ウォール祭開催に進んだ。そして、話し合いが終わった。

 

「兵長っ!ありがとうございました!!でも、なぜ・・・助けてくれたんですか?」

 

「ふん、ただの気まぐれだ。それより、お前貸一つだからな。」       

 

と、また意地悪い笑みを浮かべた。

 

それから、準備が着々と進み、ついに祭り前日になった。

 

「兵長、明日一緒に回りませんか?お礼もしたいですし。」

 

「あ?めんどく・・・はぁわかったよ、仕方ねぇな回ってやるよ。」

 

リヴァイはこの時悪戯な笑みを浮かべていたことにナホカは気づかなかった。

 

祭り当日がやってきた。リヴァイとナホカは、午前中は警備に当たり午後から祭りに

参加した。

 

「兵長!射的!射的があります!」

 

「あぁ?うるせぇな。そのテンションどうにかならないのか?」

 

ナホカは祭りを楽しんでいた。しかし、「お礼をしなきゃなぁ」と思っていた時に

ごろつきにぶつかってしまった。

 

「ってぇ、おい姉ちゃん、よそ見してんじゃねぇーよ。」

 

「はぁ?あんたがぶつかってきたんでしょ?」「おい。うるさい。迷惑だ。」

 

「うるせぇ!つーか、肩の骨折れたじゃねぇか。慰謝料払えよ。」

 

ごろつきの一人がナホカの腕掴んだその時だった。

 

「うるせぇな、削ぐぞ。」

 

リヴァイがゴロツキの手を掴みながらただいないオーラを放ち言った。

 

「あ、あぁ・・・。なんだよ!畜生ォ!」

 

ごろつき達は逃げ去っていった。

 

「兵長・・・。すみません。あ、そういえばさっき、兵長にお礼をと思っていたんですけど、何か欲しいものありま、きやっ―――」

 

リヴァイがナホカの腕をつかみ路地に引っ張って行った。

 

    ダンッと壁に押さえつけた。

 

    「っ、へ、兵長?」

 

    「礼ねぇ・・・。あぁ、そうだ体で払うか?」

 

    「はっ?な、何言って・・・兵長なんか変ですよ?どうしたんですか?」

                                                       

    「ちっ、うるせぇな、余計なことを言う口は閉じといた方がいいな。」

 

    ニヤリと笑うとリヴァイはナホカに口づけをした。

 

    「?!っ・・・?!」

 

    ナホカは慌てて腕を振りほどいた。その瞬間、急に雨が降りだした。

 

    「えっ、雨?」しかし、雨は通り雨だったようで、すぐにやんだ。

 

    すると、

 

    「おい、服を脱げ。」「?!はっ?また、ななな、何を?!」

 

    「脱げないのか?手伝ってやろうか?」「けけけけ、結構です!!」

 

    「なんだ、濡れたままでいると、風邪をひくぞ?

    それとも、何か別のことを考えたのか?」

 

    リヴァイは、意地の悪い笑みを浮かべながら言った。

    ナホカは顔を真っ赤にしながら首を横に振った。

    「本当か?目を見て言ってみろ。」とささやいた。

    「だ、だから何も―――」ナホカは途中で目をそらしてしまった。

    「ほう。さっきのは嘘だったわけか。嘘をつくとは、お仕置きが必要だな。」

    

    リヴァイは、とても楽しそうに笑っている。

それに比例してナホカは、顔をますます赤く染めた。

 

「お、お仕置きって・・・なんなんですか!いったいさっ―――」

 

ナホカが抵抗すると、くいっと顎をつまみ上げ、先程より深いキスをした。

 

「っ?!・・へ・・いちょ・・やめ・・・」「リヴァイと呼べ。呼べたら離してやるよ。」

 

「リ・・ふ・・バ・・ん」「なんだ?聞こえないぞ?」

 

ますますリヴァイは笑顔になった。

 

「リ・・・リヴァ・・イ!!は、離してくださっ?!」

 

リヴァイはナホカぐいっと引き寄せ、優しく抱きしめた。

 

その時、

 

「ダァンッ」

 

「あっ、花火・・・」

 

花火が打ち上がった。

 

そして二人は体勢を直し花火を見た。

 

「兵長、花火綺麗ですね。息抜き・・・悪くないでしょう?」

 

「ふんっ、まぁまぁだ。」

 

 

 

二人が見上げた夜空にいくつもの花が咲いた。